現代社会、会社でも家庭でも追つめられている男性たちはかわいそう!

「インポテンス」といわれる差別的な時代

ブラジルの国民的英雄でサッカーの王様という異名を持つペレが、バイアグラのメーカ ーであるファイザー製薬のED啓蒙の広告塔としてテレビコマーシャルに登場したのは2002年3月のことでした。私は今でもそのときの驚きを鮮明に記憶しています。

当時、EDは「インポテンス」といわれ、まだ性的不能者としての差別的な用語とされていた時代です。         

たとえが適切でないかもしれませんが、女性の生理用品がテレビ画面にクローズアッブされたときと同じような衝撃を私は受けました(ペレ自身はEDではなく、 あくまでも広告塔としての出演でした)。

男性の複権が叫ばれるようになって久しいのですが、EDはそれどころの話ではなく男 の沽券にかかわる一大事件です。「男の立つ瀬がない」といわれる現代にあっても会に 出れば職場で、家に帰っても家庭で、男性の居場所はどこにあるのでしようか。

両親の関係性は子供への影響

最近、特に小学生の男の子に元気のない子が増えているといいます。

積極性や決断力に乏しく、どう行動したらいいのかと常に母親の顔色をうかがうような男の子の存在が目立ってきているのです。

一方で女の子はどうかというと、男の子の分まで元気いっぱいだそうです。

昔から小学生くらいまでは男の子よりも女の子のほうが体格もよく、勉強もよく できて男勝りの女の子は少なくありません。

これは医学的にみると第二次性徴における男女差のあらわれなのですが、女の子の男の子に対する優位性は家庭内における両親の関係性。

つまり父親の影が母親よりも格段に薄 くなっていることと無関係ではないような気がします。

子どもを守る強さと優しさは頼もしくて立派なお父さんのイメ ージと重なります。

揺るぎない大いなる愛情を感じながら父親と接した子どもたちは、「家庭の中で自分は大事に見守られて育っているJという確かな安心感に支えられてスクスクと成長するものです。

仕事でもセックスでもプライド・野心・闘争心・支配欲などがある

男性ホルモンであるテストステロンはプライド・野心・闘争心・支配欲など、どちらかというと積極的で攻繫性に関係した性ホルモンであるといえます。

これは仕事でもセックスでも同じことです。つまり、自分の仕事に自信を持てる男性ほど女性に対しても性的にアクティブになれる傾向にあるのです。

しかし現実はそうはいかない人が多いようです。

会社でもすでに出世の道は閉ざされ、自分の娘のような若い女性にアゴで使われて、定 時になってヨレヨレの状態で帰宅しても、「お帰りなさい、ご苦労さまでした」と言つてくれるはずの妻はまだパートの仕事から戻らず、ひとり寂しくテレビのスィッチを入れる。

さりとて、会社帰りにちよっと一杯やりたくてもこの不況下では小遣いが底を尽いていて、なんともやりきれない思いで妻の帰りをじっと待つしかない。

せめて会社でリストラされないだけでも幸せといったところでしようか。

“うつ”の可能性が高め、自殺率も上がる

2004年に東京大学心療内科の准教授が全国で九力所の医療施設における泌尿器科男性更年期外来で調査した結果、受診した患者の62.5%に“うつ”の可能性があったということです。

近年、日本は毎年三万人以上の自殺者を数えるといわれていますが、この自殺死亡率はアメリカの約二倍、イギリスの約四倍と主要七力国の中では最も高くなっています。

警察庁の発表では、2011年の自殺者3万651人のうち男性が2万955人(68.4%) と女性の自殺者を大きく上回っています。

また年代別に見てみると、四十代から六十代にかけての自殺者が全体の52.1%を占めています

自殺の原因として最も多いのは健康問題で、全体の47.7%にも達しています。仕事の悩みで心を病み、やがて自殺につながる構図が浮かんできます

成果主義の導入と男性更年期の低年齢化

この背景としてリストラ成果主義の導入など、年々厳しさを増す企業社会の現状があるといえます。

さらに、このような社会的なストレス以外にも、中高年男性に少なからず見られる男性 更年期の症状がうつや自殺の急増と無関係だとは言い切れません。

そして、現在この男性更年期の低年齢化が進んでいるともいわれています。

加齢による体の生理的な変化と社会 的ストレスの増大を同時に引き受けながら、ひとりで耐えているのがこの年代の男性なのでしようか。

厚生労働省のまとめによると、2011年度に「心の病」で労災の認定を受けた人は325人となつています。

職場でのストレスが原因でうつ病などの精神疾患を発症し、労災の認定を受けた人の年代別で最も多かつたのは三十代でしたが、二十代から四十代だけで 全体の八割も占めていました。

同省では、長時間の労働や能力主義の導入などに加えて不況による企業間の競争が激化し過度の緊張感を強いられた結果、「心の病」患う若い人 が増えていると分析しています。

現代日本の夫婦関係が問題がある

現代日本のような夫婦の関係では男性(夫)に妻に対して性的にアクティブであることを求めるのは無理というものでしょう。

いつのまにか家庭での夫の立場は奈落の底へまっしぐらといったところです。

世の男性の哀れさが伝わり、とても悲しい気持ちになってしまいました。

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