鍼灸治療の効果は西洋医学でも認められますか?一緒に勉強しましょう!

蛋白体療法

鍼灸の効果を科学的に解明しようとする研究は日本では明治から昭和のはじめにかけて盛んにおこなわれていました。

世界中で蛋白体療法に関する医学研究の報告が相次いだのもその頃です。

この蛋白体療法の特徴は体の免疫反応を有効に活用しようとした点にあります。

日本でも灸の治療を蛋白体療法のひとつとして確立するために多くの研究がおこなわれていました。

その結果、お灸をすえたときに「皮膚の一部に火傷によって生じる毒素の一種であるヒストトキシンの薬理効果で生体の防御機能を高める効果がある」ということが灸治療の医学的な根拠として認められたのです。

現在、鍼灸治療には血流の改善や疲労回復、自律神経系の調整、免疫抵抗力の活性化、鎮痛作用および筋緊張の緩和といった、さまざまな作用や効果のあることが科学的にも次第に解明されてきています。

医療現場では肩こりや腰痛をはじめとする運動器系疾患消化器系疾患小児・婦人科疾患、さらには近年特に注目されているEDの症状や男女の不妊症といった泌尿•生殖器系疾患などにも幅広く応用され、その効果はますます信頼に値するものとなってきていま す。

太極療法

その鍼灸のユニークな治療方法といえる全身調整の「太極療法」について少しご説明し ましょう。鍼灸治療には大きく分けて「太極療法」と「局所療法」のふたつがあります。

たとえば、腰が痛かったら腰だけを治療し肩が凝っていたら肩だけに治療を施すといった、その症状のあるところだけ治療する方法を「局所療法」といいます。

これに対して、 どのような症状であっても全身の状態を調整して治療する、東洋医学ならではの治療方法 が「太極療法」です。

太極療法では脈の違いから全身の状態を診断する「脈診」をはじめ、内臟の機能を調べる「腹診」や「舌診」などの診断結果をもとに、その患者さんにとって最適な治療法となるように全身の調整をおこないます。

経絡的治療

たとえば、寝違で首が痛いときには足の指の間にある「臨泣」というツボに鍼を刺すといった,“経絡的治療”をします。

また、肛門からの出血があって痛みをともなう痒の場合では、頭のてっぺんにある「百会」とい、ツボに灸の刺激を与えて症状を軽減させます。

このような方法を『遠道刺』といい、「病上にあれば、これを下に取る。下にあるものは、上で治す」という手法をとります。

幻肢痛の治療法

また、事故や病気などで手足を切断した患者さんが存在しない手足を痛がる症状のことを「灯肢痛」といいますが、この幻肢痛の治療法として、東洋医学では残っている反対側の手足の痛みがあるのと同じ場所に鍼や灸をすることでつらい症状を軽減させることができます。この手法を『巨刺』といいます。

鍼灸治療の効果が期待できる

このような治療法は現代西洋医学ではどれも説明のつかないものとされるかもしれませんが、ツボである「経穴」や、その道筋である「経絡」の東洋医学的な理論を応用して、実際の臨床に活用しているのが缄灸治療なのです。

その治療効果についてはまだ科学的に も十分に解明されているわけではありません。しかし、鍼灸治療には体にとって負担の大きい,“副作用”の心配がないという安全面での信頼があります

体をいたわりながら、体に負担をかけることなく本来の健康を取り戻すことのできる鍼灸治療は、これからもますます評価されていくのもときたいせずにはいられません。

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