勃起と射精のメカニズムをきちんと理解することはEDが改善・治療させることでとても重要です。

EDの鉞灸療法の具体的な解説に入る前に、勃起と射精のしくみをしつかりと知つておきましょう。これを理解することはEDが改善されていく 一連の経過をイメージする上でとても重要です。

一般的な診療でも医師が体のしくみや症状について診断結果を詳しく説明し、患者さんが納得してから治療を始めます。その背景には患者さんとの診療トラブルを防止する目的もあるかもしれませんが、治療を受けるご本人が自分の体のしくみや症状をどう治してもらうのかを深く理解することで、患者さんの不安が和らぐこともあるからです。

ではまず、勃起のしくみから説明していきましよう。

勃起のしくみ

ペニスの中身はスポンジのような性質の海綿体(陰茎および尿道海綿体)でできています。普段ペニスの平滑筋は縮んでいて海綿体の中に血液が流れ込まないようになっています。

そこに何かしらの刺激が与えられペニスの平滑筋が緩むことで、一気に流れ込んでくる大量の血液をペニスの中の海綿体が吸収してペニスを膨張させます。これが勃起現象です。

勃起している間、ペニスはずっと血液の流出を防ぎながら相当無理をしてがんばっています。必要以上に長く勃起を維持させるのは、言い換えれば、ずっと長い時間ペニスの血液の流れを止めているということです。

つまりバイアグラなどを用いて強制的に勃起状態 を続けると、ペニスにはとても大きな負担がかかることになるのです。

 

この勃起には二つのタイプがあります。

ひとつは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚など、体のいろいろな感覚器への性的刺激に よる副交感神経の興奮で勃起する「性的勃起」です。

そしてもうひとつが、ペニスに受けた直接的な刺激が陰部の神経を通して勃起するもので性欲をともなわない「反射的勃起」です。

一般にEDを発症した原因が心因性の場合、性的勃起はなくても反射的勃起はあるという例が少なくありません。

ちなみに“朝立ち”は医学的に「夜間睡眠時勃起現象」と呼ばれる生理的現象のひとつです。EDが改善されていくにつれて朝立ちが復活してくることからも、成人男性の性欲の強さを示すパロメーターともいえます。

*体内の活動を鎮めて精神面をリラックスさせる自律神経のひとつ。

射精のしく み

射精とは精巣上体、精嚢、前立腺などの平滑筋の律動的な収縮と会陰付近の筋肉の収縮により、精液が外尿道口から体外に射出する現象のことです。

ベニスが勃起するためには副交感神経の働きが重要でしたが、射精のときには交感神経の働きが必要です

さらに、陰嚢が挙上してスムーズな射精を手助けしています。このとき、交感神経の下腹神経と体性神経の陰部神経がおもに関係しているのです。

つまり射精とは自律神経、体性神経および内分泌系それぞれの器官がお互いに作用しあ って引き起こされる、きわめて複雑な生理現象です。

勃起と射精のメカニズムは医学的に異なる

 

たまに「射精障害」と「ED」が同じように扱われることがありますが、勃起と射精のメカニズムは医学的に異なるものです。

通常、射精は勃起をともなう現象ですが、射精は勃起現象とは別のシステムで引き起こされるため勃起はしても射精できなかったり、勃起はしなくても射精できることがありま す。

一概にEDというと単に「勃起しないこと」と思われがちですが、EDと診断されてもその症例は本当にさまざまです。

*痛みや温度など感觉的なものを脳に伝える知覚神経と、自らの意思で動かせる運動神経のこと。

*人間の体を維持していくために、人問の意思とは関係なく働いている神経のこと。交感神経と副交感神経がある。

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