人間の自然治療力を回復させる鍼灸治療を知っていますか?いっしょに了解しましょう!

鍼灸治療とは?

まず、東洋医学は“病気”ではなく’“病人”としてその対象をとらえているところに特色があるということはすでに述べましたが、もちろん東洋医学の代表的な治療法である鍼灸も同じです。

鍼灸治療は病気を引き起こしている間接的な原因を強制的に取り除くのではなく、病気のために歪んでしまっている体のバランスを整え、人間が本来持っている「自然に治そうとする力」すなわち自然治癒力を高めることで健康の回復をうながしていくものです。

たとえば血圧の高い人に鍼灸治療をおこなうとそれまで高かった血圧は下がり、逆に血圧が低い人では血圧が上がります。これは鍼灸治療によって自然治癒力が高まり、一定の健康ハランスを取り戻したことを意味するものです。

恒常性維持機能

私たちの体は細胞レぺルでも常に新陳代謝を繰り返しており、絶えず新しい細胞に入れ替わっているのです。

たとえば、全身の皮膚、筋肉、骨をはじめ内臓に至るまで、知らないうちに約二年間で脳細胞を除くすべての細胞が新しい組織に生まれ変わっているといわれています(スウェーデンのベー.ル•エリクソン博士らによる1998年の研究による と、大人の脳細胞でさえ再生しているというのです)。

この働きこそが健康を維持できる大きなメカニズムであり、これを「恒常性維持機能(ホメオスタシス)」といい、恒常性を正常に保とうとする働きが自己の治癒力そのものなのです。

そして、恒常性が健全に維持されている快適な状態こそが“健康”であり、この“健康”という状態は多くの調節機能のメカニズムによって維持されているのです。

ちなみにホメオスタシスという言葉は今から約百年前にアメリカの生理学者ウォルターB ・キャノンによって、同一の(homeo)状態(stasis)を意味するギリシャ語から命名されたものです。

私たちの体の内部環境を好ましい一定の状態に保つ働きであるホメオスタシスは、病原微生物やウィルスなど異物の排除や、創傷の修復あるいは体を防衛する免疫抵抗力の作用で生体のもとの形状や正しい働きを回復させます。

すなわち、生体は外界の刺激から身を守る防御反応、自他を認識する免疫能力、損傷した組織の回復機能などさまざまな重要な調節機構を備えているのです。

自然治癒力が高まる

鍼灸治療をおこなうことで自然治癒力が高まるのは、体表上の「経穴(ツボごに鍼や灸による刺激を与えることで、体内のバランスが一定の状態に調整されるからです。

自然治癒力を最大限に発揮させるためには、このようにして体内のバランスを常に整った状態 にしておくことが何よりも大切なのです。

また、鍼灸治療は症状だけでなく一人ひとりの体質や体全体のバランスまたはストレス状態などから総合的に判断しておこなわれます。

ですから、化学的に作られた薬を用いた場合にありがちな副作用の心配もなく、体にほとんど負担をかけることのない健やかな効果が期待できるのです。

人間が本来持っている自然治癒力とはホメォスタシスが生命力に働きかけた結果です。

自然治癒力とは?

この機能には自律神経系ホルモン(内分泌)系免疫系の三つの要素がお互いに調節しあい体全体を常に一定の健康的なバランスを整える働きがあります。

たとえば、風邪をひいて熱が出たときには(この発熱のメカニズムには体の免疫機能を高める重要な働きがあります)汗をかいて体温の上昇を防いだり、反対に寒く感じると無意識のうちに筋肉を収縮させて体温が下がりすぎないようにしてくれます。

冬場に寒さで体が震えるといった現象もこうしたメカニズムによるものです。私たち人間の体は寒いときには交感神経が作用して立毛筋や体表の血管が収縮し熱の放散量が減少 します。

逆に暑くて体温が上昇すると皮膚の血管が広がり血液から熱の放散が増大して、汗腺に分布している交感神経の働きによって発汗が促進されるのです。

このようにして体内では体温に関するいろいろな情報が視床下部にある体温の調節中枢に伝えられ、自律神経や内分泌の機能を通じて体の多くの組織や器官に働きかけて体温の恒常性を維持しています。

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