酵素を消費する食べるは若さを奪う

腸相を悪化させる欧米型食生活の問題点は、脂肪や動物性タンパク質の多量摂取につながること、食物繊維がまったく含まれていないことにあります。

じつは、この二点は体内酵素とも深く関係してくるのです。

動物性タンパク質や脂肪の摂り過ぎは、体内での分解に時間がかかり、消化酵素をたくさん使うことになります。

また未消化の食べカスが長時間腸内に留まることになるため、その食べカスから硫化水素やスカトール、アンモニアなどの毒素が発生します。動物性食品の中に含まれる窒素は活性酸素と結び付いて、発ガン性をもったより有毒な活性酸素へと変化することにもなります。こうした毒素の解毒でも体内酵素を消費することになります。

一方の食物繊維の圧倒的な不足も、腸内環境の悪化、健康状態の悪化に密接に関係していると言えます。

食物繊維には水溶性と不溶性の二種類がありますが、便のかさを増やすと同時に、腸壁を刺激して便通をよくしてくれる栄養素であることはよく知られています。「腸の掃除屋」と称されることがあるのはそのためです。

食物繊維の重要性はそれだけではありません。腸内細菌の活性を高めるという大事な働きも担っています。

腸内には100種類100兆個以上の腸内細菌が生息し、腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼ばれる一種の生態系のようなものを形成しています。そのなかにはビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌と呼ばれるもの、ウェルシユ菌や大腸菌といった悪玉菌と称されるもの、そして環境次第で悪玉菌のような悪さをする日和見菌の三種類が、一定のバランスを保ちながら共生しています。

このバランスが何らかの要因で崩れ、悪玉菌の勢力が強まることで腸内環境の悪化を招き、健康状態に悪影響を与えることになるのですが、食物繊維を摂取すると善玉腸を増加させ、腸内環境がよい状態で保たれるのです。

言うなれば食物繊維は善玉腸内細菌のエサといってもよいわけです。

体内で作られる酵素の大部分は腸内細菌が作り出しています。したがって腸内環境がよく、腸内細菌が活発に働いてくれると体内酵素の産生も高まります。

逆に、食物繊維が少なく、体内酵素を消化と解毒で大量に使うような食事をしていれば、酵素量は上がっていかず、限られた量の体内酵素の大部分が消化と解毒に回されることになり、新陳代謝や細胞活性といった代謝に使うことができません。当然のことながら、老化は早まっていくばかりなのです。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*