男性ホルモンが減ると、精子の老化も進む

男性の老化というと、見た目の変化や勃起力の低下などがよく話題に上りますが、もうひとつ、非常に重要な部分の老化については、どうも忘れられがちなようです。

それは、精子の老化です。

精子は男性が生きている限り作られ続けているので、女性の卵子のように老化することはなく、常に新しい状態にあると一般に思われてきました。しかし、実際には、精子も確実に老化していくということが、近年の研究で明らかになってきたのです。精子が老化するということは、精子の質が落ちるということ。つまり妊娠成功率の低下につながります。

では、精子の老化は、いつ頃から、どんな理由で起こるのでしょうか。

老化がはじまるのは、漠然と40代後半以降とイメージする人が多いかもしれませんが、実は思いのほか早く、30代後半からはじまることがわかっています。つまり、男性も35歳を境に、精子の生産性や運動率がともに低下し、いわゆる不良精子が増えてくるのです。

基本的には、精巣内に男性ホルモンが十分にあれば精子形成はうまくいくので、加齢とともにホルモンが低下してくると、精子の老化もはじまってしまいます。主な原因は、加齢のほか、体内のホルモンパランスを狂わせてしまうダイオキシンなどの環境ホルモンの影響も考えられています。

「不妊」というと、よく卵子の老化が指摘され、女性の側に問題があるかのようにいわれがちですが、実際には、男性の側に問題があるケースも少なくないのです。

ただし、精子の老化を防ぐという観点から考えると、ホルモン補充療法で外からテストステロンを入れてしまうと、よけい精巣がホルモンを作らなくなってしまうのでおすすめできません。できる限り、食生活や生活習慣の改善でホルモンレべルを維持することが、精子の若さを保つ上では特に大切なのです。

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